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僕のお守り

【2017.08】なんにもない、が、ある。

お気に入りの散歩コースがある。

自宅の最寄り駅から三十分ほど電車に乗って、久里浜に向かう。バスに揺られて久里浜港へ。さてそこから、こんどはフェリーに乗って、目指すは千葉の金谷港。これ、かなりゴキゲンなコースです。なんたってフェリー!約三十分程度の航海なんだけど、天気のいい日なんか、もう最高です。ビール片手にデッキのベンチで、潮風に吹かれながら大海原へ。この、「フェリーに乗って三十分」というのがミソです。もうちょっと乗っていたいなぁ、というビミョーな長さ。これがまたいいんですね。

家の玄関から、約一時間ちょっとで、もう、千葉県の金谷港に到着。フェリー代もたったの五百円です。

金谷港周辺は、フェリーのターミナルとはいえ、わりと田舎。でもやっぱり港町らしく、お土産屋さんや、地元の新鮮な魚や野菜を売るお店屋さんなんかもけっこうあって、ちょっとした旅行に来た気分になります。空気や景色や雰囲気も、神奈川とはビミョーにちがうしね。

先日などは、なにかおいしい魚料理がたべたくて、こういう時は地元のヒトに聞くのがいちばんと思い、魚屋さんに聞き込み調査をかけた。

すると、その魚屋のおっちゃん、ガラガラ声で、あぁそれならウチで食っていきなよ、うまい干物でも焼いてやっから、というではないか。さっそく魚屋の軒先にビールケースをひっくり返して即席の宴会場を作った。おっちゃんは七輪に火を熾し、魚を焼いてくれる。これは売り物じゃなくて、自分ち用に作ったんだけど食ってみてよ、などと言いつつ、絶対にお土産屋さんじゃ手に入らないような干物を焼いてくれたり、自家製のイカの塩辛、これまた自家製の味噌と新ショウガを出してくれたりして、ホントに親切。これらを肴にコンビニで買ってきたお酒などを一緒に飲んだのだが、ホントに気分のイイ体験でした。なんたって天気のいい昼下がりの港町で、魚屋の前の道っぱたで、七輪で魚を焼いて食べる、という図なわけだから、こりゃどうしても、気分は旅番組のレポーターだよ。

しかもそのおっちゃん、帰り際に僕がお金を払おうとすると、とても困った顔をして、お金?そんなのいらないよ、だってウチ、料理屋じゃないしなぁ、と、とまどっている。

そういうワケにはいかないよ、と食い下がると、おっちゃん、恥ずかしそうに、うーん、そこまでいうなら、じゃ、四百円もらうよ。

いくらなんでもここまで親切にしてもらって四百円じゃあまりに悪いと思ったけど、あまりしつこく食い下がるのは、それはそれで失礼かと思い直して、素直に払ったのだが、こういうことが起こるところが、ちょっと足を伸ばした散歩の醍醐味ですね。

僕の場合、どこかに出かけようと思ったとき、まず最新の流行の場所や、メジャーな観光地には足が向かない。そういう所って、なんでも揃ってるんだけど、欲しいものがなんにも無いんである。どんなに有名で、どんなにオシャレなレストランが並んでいても、その、港町での体験はありえない。逆にいうと、なんにも無い所だからこそ、目に見えないたくさんのステキな出来事があるような気がする。デパートの地下の食料品売り場には、高級なものがなんでも揃っているけど、なんにも無いように見える僕の地元の海岸からは、いろんな魚や、貝や海草など、季節ごとの旬のおいしいものが、いろいろ採れますよ。まぁ、そのへんの考え方はヒトそれぞれだとは思います。

さて、そんなこんなで、金谷では、そのあと、鋸山(のこぎりやま)にロープウェイで登って景色を楽しんだり、海辺をのんびり散歩して、夕方早めに、またゴキゲンなフェリーで帰ってくるのでした。とてもいい運動にもなります。

Photo:藤間 久子『Slowly』

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