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会社で役立つリスクマネジメント

【2016.02】リスクへの感性を磨く

聞きかじった話。年頃の娘が母親に尋ねた。「付合い始めた人がいるが、どんな人か良く分からない」。母が答えた。「一度、ドライブに行きたいと彼に言いなさい」、母は続けて、「人の本性は車を運転する時に一番出るからね!」と諭した。人生の伴侶を決めるのは一大事。「後でこんな人ではなかったのに・・」と後悔する前に、人を見抜ければと思うことも少なくない。確かに、人の性格がよく出るのは運転している時である。「こんなにおとなしい人が!」とハンドルを握った瞬間から豹変することはよくある話である。

【2015.12】リスクは細部に宿る

30年後はどんな社会になっているのだろう。現在の科学技術の進歩のスピードで行くと自動車の自動運転は当たり前、リニア新幹線が走りそして月面宇宙旅行もといった話になるのだろうか。去る10月21日は今から30年前に映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」パート2(実際の上映は1989年)の中で現在にタイムマシンに乗ってやってきたマーティとドク博士がたどり着いた日だそうだ。あくまで映画の中でのストーリーだが、今日のテクノロジーを予測していた。ある予測は当たったが、当たらなかったことも多い。例えば、FAXは当時の予想ではもっと使われていると思われていたが、実際にはeメール、インターネットの普及によってはずれている。映画原作者によると様々な機能が1台に集約されたスマホは予想すら出来なかったと述懐している。今のスマホのアプリの種類と機能を知っていたら仰天していたに違いない。ともあれ、未来を、30 年といえども予測するのは大変難しいということである。ただ、日本に関して言えば、確実なことがある。それは少子化が益々進み、超がつく高齢化社会になり、経済成長も年々マイナス傾向になるということだ。これらは嫌が上にもやってくる。そして30年後、現在日本の名だたる企業はどのようになっているのだろうか?生き残れるか、その鍵の一つが危機に直面したときの対応力である。

【2015.10】もっと出来る!?フールプルーフで事故防止を

事故やトラブル発生で今まで一般に知らされていなかった事が明らかになることがある。

【2015.08】社員が納得するルール強化

毎日の忙しさにかまけていると小さな変化を見過ごすことが多い。そのような中、何かの拍子にふと「そう言えば最近・・」と思うことも多いのではないだろうか。例えば、電車通勤をしていると「最近、車内で化粧をする女性を見かけなくなった」というのもその一例だろう。以前は、1車両に少なくとも1〜2人、辺りを全く気にしないで化粧に励んでいた光景に出くわしたものだ。それが、最近全くと言ってよい程見かけなくなった。別に、「車内で携帯・スマホの通話をご遠慮ください」と同じようにアナウンスされていたものではないが、ここ1年位前からパッタリと無くなり、代わりに多くのスマホ操作の人たちに取って代わられたようだ。車内で化粧をしていた女性にやめた理由を聞いてみたいものだが、贔屓目に見れば理由の半分は「あまり品の良いことではない」という事に気付いたからではないだろうか。

【2015.05】品質へのこだわりがリスクを減らす

体のどの部分にどんな効果があるのかを食品に表示できる制度「機能性表示食品」が4月にスタートした。今まで食品の具体的効用表示は特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品だけに限られていた。これまで企業側にしてみればその取得に多くの労力とお金が必要とされた。しかし、新制度は販売の60日前までにその効果を顕した論文などの科学的根拠を消費者庁に届け出るだけに簡略化され、例えば新しく「胃腸の調子を整える機能があります」など具体的な体の部位への効能を表示できるようになった。また、この制度は加工食品のみならず、生鮮・農水産物にも適用出来ることから消費者にとって食品の幅広い選択に活用できるものと思われるし、メーカー、生産者にとっても市場拡大に繋がるものと期待されている。一方、消費者団体は「消費者は表示を信じて購入するしかなく、根拠を検証出来ない表示が乱立することが考えられる」と懸念する声も挙がっている。こうした状況下、消費者にとって身体に良いものを選ぶ基準として、表示だけに留まらず独自の視点、目利きが必要になってくると予想される。いずれにしても、この新しい制度が食品メーカー、生産者にとって更なるビジネスチャンスとなりうるのかしばらく様子を見てみたい。

【2015.04】安全の目利き力

安全を取り上げたTV番組でいまも印象に残っているものがある。今年2月2日にNHKで放送された「プロフェッショナル仕事の流儀」という番組。その時の内容は清掃に関して各方面で活躍されている方々を取り上げていた。羽田空港ビルでのプロフェッショナルに続いて、ビル外壁清掃会社の創業者であり、かつ第一線で働いている社長の登場があった。地上40、50mの高層ビル外壁の窓を屋上から垂らしたロープに支えられて手作業で綺麗にしていく過酷な仕事ぶりを紹介していた。その社長さんが漏らした言葉、「仕事に怖さを感じなければならない」、「臆病であれ」そして「安全器具装着は必ず2重のチェックをする」が印象的だった。そのような仕事の基本姿勢に至った背景を番組ではさらっと紹介していた。「過去に起きた社員の転落事故」という。その経緯、どの程度の事故なのか、いつごろのことなのかの説明はなかった。ただ、その事故以来安全点検手順を見直し、例えば屋上でのロープの固定状況を2度確認するなどのルールを励行するようにさせたという。

【2015.02】PL(製造物責任)対策は初動がすべて

いつから日本人は感情をこんなにストレートに出すようになったのだろう。近年、ネット上の書き込みを見ていると「怒り」とか「あいつは許せない」などの表現が目につく。また、特定の人たちを誹謗・中傷するヘイトスピーチも社会問題化してきている。これらの深層には他者の考え、意見を真っ向から拒絶し、自分がすべて正しいという考えが一般化した風潮が見てとれる。その極め付けがネット上の炎上で、多くは匿名で多数のフォロワーが続き、正に寄ってたかって「ボコボコ」にするまで続くという有様だ。これらの傾向は商品クレームの分野にも波及している。一昔前であれば、商品に多少の不具合が有ったとしても、直接メーカーに電話して苦情を言う、もしくは国民生活センターや保健所などに連絡するなどのステップが執られていた。しかし、昨今はいきなり、自分の感情を交えてtwitterなどのSNSへ書き込み、ネット上で忽ち拡散する行為が一般化したようだ。

【2014.12】現場力が企業を支える

西アフリカで猛威を振るっているエボラ出血熱、米国でも3人目の二次感染者が出て10月末時点で終息の兆しが見えてこない。感染者は1万人に迫り、死者も5,000人に達しようとしている(2014年10月末現在)。早晩、アジアへも飛び火し、日本へもとの懸念が広がっている。米国で2人の看護師が感染したのは、テキサス州ダラスの病院での対応が不十分であったとCDC(米国疾病予防管理センター)も認めている。エボラ出血熱と疑わしき入国者に対する検査・治療に当たった関係者が着用する防護服の不備、また、二次感染者がその後、国内線に乗り移動することを放置したことなどなど、後手後手の対応に非難の声が上がっている。それを受け、全米の看護師で組織する全米看護師連合(NNU)は2、000人以上の看護師を対象にアンケート調査を実施したが、その結果、「受け入れ態勢について何の説明も受けていない」が76%、「治療手順に関する説明会が開催されていない」が85%に上ったことが判明した。このような状況下では、二次感染者が出ることは何ら不思議なことではなかったのだ。いつどこで感染者を受け入れるかも知れない可能性のある治療現場では、医師・看護師に対し前もって十分な教育・訓練を施しておかないといけなかった。何も知らない現場スタッフは単なる類似の感染症と見ていたとしてもおかしくはなかったのだ。エボラ出血熱に対する専門的教育・訓練を受けていない医療スタッフに過度な期待は初めから無理だった。

【2014.10】リアリティを追求する−想像力を鍛える−

同じ現場を撮った写真でも事故直後の生々しさが残っているものと、ある程度片づけられた後のものとでこれ程インパクトが違うのかと改めて思い知らされた。こう言うのは7月17日にウクライナ上空でミサイルにて撃墜されたマレーシア航空機の残骸写真である。

【2014.08】どこまで監視したら良いのか−ネット社会のディレンマ−

近年の犯罪捜査に強力なツールとして利用されているのが街中至る所に設置されている監視カメラである。駅の内外、コンビニ周辺をはじめ要所要所に設置されているカメラの録画映像を解析していけば、周辺で発生した犯罪の関係者を特定できるし、車で逃亡した場合にも主要道路、高速入口などの自動ナンバー読取機を追っていけば犯人を追いつめることが容易に出来る。今年6月に発生した女子中学生連れ去り未遂事件も監視カメラは元より、たまたま通りかかった車のドライブレコーダーのデータが決め手となって早期の犯人逮捕に繋がった。

【2014.05】安全教育もknow-whyから

知り合いの料理店主から聞いた話である。雇って間もないアルバイトの調理助手が顔に怪我をしたとのこと。聞けば、圧力鍋を使って調理をしていたが、店主が離れた時にアルバイトが火を止めてすぐの圧力鍋のふたを開けようとした。内部圧が下がっていない状態で開けようとしたため、内容物とともにふたが上部に跳ね、ふたの一部が顔に当ったという。幸い、大事にはならずに済んだとのことだが、一歩誤れば重大事故になりかねない所だったという。そのアルバイトには当然、圧力鍋の使用方法について教えてあったと言うが、店主が見習いの頃にはこのような事態は有りえないことで、そんな事をしてしまう若者の行動に店主は強い衝撃を覚えたという。

【2014.04】失敗を語れる企業vs.許さない企業

企業を経営していく上でリスクに遭遇することは避けられない。前もって様々なリスクに対処できるようにしておくことは理想だが現実的には難しい。好ましくない状況は突然やってくるからだ。よくある事例として経理担当者が帳簿を操作し永年に亘って巨額の横領を行っていたことが挙げられる。定期監査で分かるのならまだしも、本人もしくは内部告発によって判明したことなどがよく紙面を賑わす。このような不正経理の原因は特定の個人もしくは担当者たちが異動することなく長期にわたって同じ仕事を担当していることが原因である。「彼は経理のエキスパートだ」「すべてを任せておけば安心だ」といった賞賛はとんでもない危機を招く一因である。定期異動、外部からの人材登用そして定期監査の実施がこのようなリスクを防ぐ手段である。筆者が以前勤務していた企業の本社ではすべての要職にある管理者に強制的に2週間の夏季休暇をとらせその間にすべての帳票類をチェックするというルールが徹底されていた。

【2014.02】事故防止のためのコミュニケーション力

経団連の調査によるとここ10年位に亘って企業の新卒者採用基準の第一位に「コミュニケーション能力」が挙げられている。以下、「主体性」「協調性」「チャレンジ精神」と続くが、意外なのは将来幹部として必要となる「リーダーシップ」や「創造性」に重点を置く企業が少なく、この2つに限っては10位以下となっていることである。「コミュニケーション能力」が重視される背景には、それだけ組織に入ってからの社内外人間関係構築が不得手な人が多いということに他ならない訳で、苦手な人や今まで接してきたグループと異なる方たちともうまく意思疎通が出来ることが社会人として最低限の資質ということを顕しているのではないだろうか。

【2013.12】現有のリソースを活用する

大きな事故・災害が起きるとIFを考えることが多い。「もし、あの時に適切な処置がとられていたら」「こんな事態になる前に設備を整えていたならば」云々。東電福島第一原発も高台に自家発電装置を移していれば、こんな事態にならずに済んだと思われる。その費用たるやわずか10数億円程度だったろう。その金額的損失と比べると数千分の1の投資であった。

【2013.10】現状を判断し適切な行動をとる

先日ラジオを聞いていたら、思わず「わが意を得たり」といった話があった。番組はスタジオに与党の代議士を招き、原子力発電の可否、福島第一原発事故に関するリスナーからの質問にその代議士が答える内容だった。様々な質問の中で、汚染水処理問題に関してリスナーが「政府、東電の言うことがよく変わり、何を信じたらよいか?」と投げかけたことに対し、「政府機関等の発表にしても内容が常に正しいということは有りえない。種々の情報の中から自己の判断で何が正しく、何が正しくないのかを見分ける尺度をもつことが大切」ということが返ってきた。質問者は肩透かしを受けたように二の句を告げられない状況でしたが、私たちはお役所、大企業の発する情報に対し、とかく疑問を持たないで鵜呑みすることが多いのではないだろうか。しかし、その中で何が正しい情報か?を考えることは大切なポイントだ。現代は情報過多の時代だからである。

【2013.08】ネット時代の企業防衛

私事ですが社会人になりたての頃、人前で話すのに苦手意識があったため「話し方教室」へ半年程通ったことがあります。講義、実習の繰り返しでしたが時折、そこの校長の講話があり参考になったのを覚えている。中でも一番印象深いのは、「口から一度出た言葉に消しゴムは使えない」というものでした。いくら中身のある話をしていても一言不適切な発言をしてしまえば、すべてが水泡に帰してしまうということです。

【2013.05】製品事故情報には格別の配慮が求められる

食物アレルギーのあるお子さんを持つ家族の気苦労は並ではない。アレルゲンを摂取した後に起こるアレルギー反応が時としてアナフィラキシーショックを起こし命に関わるからだ。そのため、日頃から家庭では特定のアレルゲンが含まれていないかを十分に確認してから食事を与えている。しかし、そのような事情が家庭の外で徹底されていないところに食物アレルギーに関する事故を誘発させる原因がある。日本スポーツ振興センターによると、2005年から4年間で給食に関しての全国の健康障害は約800件発生しているという。

【2013.04】安全管理徹底の重要性

近年、自転車走行マナーの悪さが目立つようになった。歩道でのスピード走行、信号無視、二人乗り、夜間の無灯火などをよく見かける。それに伴い歩行者との接触やトラブルも増えてきている。警察も悪質なものに対しては反則切符を切るなどの方針を明らかにしているものの、中々この風潮は改善されない。自動車を毎日運転していて感じることは、ここ1、2年目立つようになったある乗り方だ。それは歩道を走行していた自転車が後ろを振り向くことなくいきなり車道に出てくることだ。本人は安全で当たり前の走行と思っているようだが、すぐ後ろを走っているクルマにとってみれば咄嗟に急ハンドルで回避する事態にもなりかねない。最悪、自転車を巻き込むか、もしくは対向車との接触事故を誘発することに繋がり易い。車道に出る前、一度でも良いから後ろを振り向くといった行動をとってくれればそれなりの対処は出来るのだが、なかなか簡単な行動すら取ろうとしないようだ。経験から言えば、このような自転車の乗り方は少なくとも4、5年前までは無かった気がする。この種の無意識の危険な行動は社会全体に伝播するのだろうか?

【2013.02】維持・保守への投資

都会に住む人にとって駅のエスカレーター、ビルのエレベーターなどは無くてはならないものの一つである。急いでいる時、もしくは疲れている時にエスカレーター、エレベーターが故障、点検などで動いていないとしたらどう思うであろうか。「また、点検している!」、「この疲れているのに歩かせるの!」と不平をいうのが一般的ではないだろうか。中高層マンションに住んでいれば毎月のエレベーター点検での不便さに慣れていると思われるが、「なぜ頻繁に点検しなくてはならないのか?」と疑問を持たれる方も決して少なくはないと思われる。

【2012.12】安全技術の進化 VS 危険の本質

クルマの進化は留まることを知らない。とりわけ、安全技術の分野での革新が著しい。近年だけでも、設定した車間距離を保って自動的に加減速するものアクティブ・オートクルージング、車線からはみ出しそうになると警報を出すレーン・ディパーチャー・ウォーニング、更には衝突を回避するため直前で停止するプレクラッシュ・ブレーキ・アシスタントなどなど。各メーカーは安全性向上開発に鎬を削っている。つい最近には、日産自動車が衝突の回避支援を行う安全技術「緊急操舵回避支援システム」の開発を発表した(2012/10/17)。このシステムは、障害物に衝突しそうになった時、ブレーキだけでは衝突を避けることが難しい状況において、自動ブレーキだけでなく自動操舵も行うことにより回避を行う高度な支援システムである。高度という訳は、ステアリングでの回避を行うには回避するエリアに障害物がないことをまず検知する必要があり、常に周囲を検知して判断しなくてはならない。そのため、クルマには前方にレーダーとカメラ、左右後方に2つずつのレーダー、周囲に5個のレーザースキャナーを装備している。これらがシステムとして瞬時の判断・操作を行うからだ。開発には日産自動車が以前より推進している「ビジョンゼロ」、自動車事故による死亡・重傷者をゼロにする取組の一環という強いメッセージがこめられている。実用化にはなお305年掛かるが新しい事故回避技術として今から注目されている。

【2012.10】障害者雇用の効用

来年4月1日に障害者雇用促進法(正式には、障害者の雇用の促進等に関する法律)が一部改正実施され、従業員に占める障害者の割合、つまり法定雇用率が変更される。従来、民間では1.8%だったものが2%に、また、対象となる事業所の規模も従業員数56人以上から50人以上となる。つまり、従業員50人の会社では障害者1人以上の雇用が義務付けられることになる。厚生労働省では、さらに近い将来、従来、障害者の範疇に身体、知的障害者のみだったものに、精神障害者も加える方針である(現在も精神障害者保健福祉手帳を持っている方を雇用した場合は身体、知的障害者とみなしてカウントされる)

【2012.08】「知りませんでした」では済まされない

海外から見ると30-40年前まで日本食の代表は「すき焼き」だったらしい。坂本九さんの有名な曲も「スキヤキ」と名を替えて広く歌われていた。では、現代の日本食の代名詞は何だろうか?さしずめ「寿司」に落ち着くのではないだろうか。今や、アジアのみならず広く世界中に回転寿司などのスシショップを見かける。

【2012.05】安全は利益をもたらす

企業価値は一般に時価総額などの市場付加価値をもって表されるが、近年、見えざる資産(人財、技術力、組織力、ブランド等)を加えたものを重視する傾向が強くなった。但し、見えざる資産をどのように数値化するかは難しく様々な試行が行われている。一方、現在の所、見えざる資産の中のどこをみても「安全」という項目が入っていないことに気付く。企業の「安全力」もブランドと並んで見えざる資産の大きな要素と思えるのだが、「安全」と一口に言っても実に範囲が広く、何をもって「安全力」とするのか確かに難しいことと思う。たとえ、「安全力」が見えざる資産に取り込まれたとしても、単純に「無事故日数」という物差しだけでは行かないため数値化も簡単には行きそうにないと思われる。

【2012.04】想像力が安全を高める

昨年3・11大震災と原発事故に関連して「ブラックスワン」という言葉を改めて考える事が多くなった。ここで言う「ブラックスワン」とは映画のタイトルになったバレエ白鳥の湖の黒鳥とは別のもので、本来有りえない事態が起きてしまうことを意味するものである。話は17世紀に逆戻る。ヨーロッパには当時、白鳥はその名の通り白い白鳥しか居なかった。人々もすべての白鳥は白いものと信じていた。しかし、オーストラリア大陸に漆黒の白鳥がいることが分かり、人々は大変驚いた。それ以来、考えられないことが実際に起きた時にこの表現を使うようになった。

【2012.02】メンタルヘルス対策は気づきから

今日の日本の世相を表すものとして一人ビジネスの流行が挙げられる。一人ビジネスとは一人で起業することを指すのでなく、一人様用の席、空間、サービスを提供するビジネスのことである。一人カラオケ、一人鍋、一人ラーメンそして一人ゴルフなどのことである。一人では入りづらい飲食店やカラオケ店でも気軽に入れるところがウケている理由らしいが、一人ずつ区画され隣席との間に衝立があるカウンターでラーメンをすするのは個人的には違和感を覚えてしまう。これらの風潮は他人と余計なコミュニケーションをとりたくない、他人から干渉されたくない、一人だけで楽しみたいという人々が少なからず増えてきていることを顕しているのではないか。よくよく考えると、この現象は「他人が今、何を考えているのか?」について全く興味を示さないことに繋がるのではないだろうか。そもそも、自分とは違う信条、意見を持っているのが他人である。他人との仲立ちをするのがコミュニケーションである。「今の発言を言わしめたものは何か?」と考え、それに同意もしくは反論することでお互いの理解は深まっていく。そのようなステップを踏むことで良好な人間関係は生まれてくる筈である。ただし、それには多くの時間と忍耐も必要とされるのだ。

【2011.12】手順書を実効性あるものにする

航空ショー以外では絶対に有ってはならない背面飛行が乗客を乗せていたジェット機で起きた。今年9月6日、乗客112人を乗せた那覇発羽田行き全日空ボーイング737・700機が浜松沖高度1万2500メートルから急降下し、上下逆さまで約30秒間飛行した。最初、機体はゆっくり左に90度近く傾いた後、一旦元に戻ったもののまた、左に傾き殆ど背面状態で急降下(約1900メートル)していった。結果的に副操縦士が機体を立て直し、数人の乗客が体調不良を訴えるに留まったものの、一歩誤れば大惨事になっていたと運輸安全委員会は指摘している。

【2011.10】説明責任を果たす

今年も3・11の大震災と福島第一原発は別として様々な事故が続いた。8月17日の天竜川川下りでの転覆事故は死者5名という痛ましい事故だった。川下りの最も難所といわれていた渦巻く所で舵をとられ岩に激突したものだが、船頭の操船技術の未熟さ、そして救命具の未装着などの問題点を浮き彫りにした。事故直後には経営陣のお詫び会見、行方不明者の捜索模様、そしてもう一人の船頭へのインタビューなどがメディアで流された。さらに、その翌日には会社として転覆を想定した訓練を実施していなかったこと、ライフジャケット装着の義務付けのルールを作ろうとしたが断念したことなども明らかになった

【2011.08】緊急時の行動で分かる企業の実力
(マニュアル偏重主義からの脱却)

人生には相手を選べる場合とそうでない時がある。選べないことで自身の命まで託さなくてはならないものの一つは航空機、電車などに乗る時である。乗客にとって安全にそして定刻に目的地まで運んでくれることは当然のことと思うものの、いざという事態に陥ればいかにその場から逃れるかを必死で考えなくてはならない。

【2011.05】BCP(事業継続計画)を実効性あるものにする

今回の大震災の報道に際し一番気になった言葉は「想定外」であった。M9.0という巨大地震、高さ15mを優に超える大津波、そしてその結果としての福島原発事故を目の当たりにして、その道の専門家、関係者含めてのコメントは異口同音に「想定外」で締めくくられた。

【2011.04】自動化をどこまで進めるか

昨年5月に富士重工業がレガシィに搭載した「アイサイト(Ver2)」が話題になっている。内容は、自動ブレーキで車両を停止させ、前車との衝突を回避するプリクラッシュブレーキと前車との距離を保って加減速を自動的にコントロールするクルーズコントロールである。これらは自動車事故の防止に役立つものとして期待されているし、今後、高齢化が益々進み、高齢者ドライバーが増えてくる日本にとってはこのような自動車の安全性向上の自動化は事故防止に役立つに違いない。このように車のシステム自動化は進化し続けている。

【2011.02】失敗の教訓を含んだ技術の伝承

昨年の出来事で特筆すべきものの1つが小惑星イトカワへの着陸と無事に地球へ帰還した探査機「はやぶさ」の成功である。2003年5月に打ち上げられ、2年半掛けて何とかイトカワへ着陸し、昨年6月幾多の困難を乗り越え、満身創痍ながら自身は大気圏突入で燃え尽きカプセルだけを届けてくれた。

【2010.12】懲戒の基準

地方公務員の飲酒運転に対する懲戒基準が揺れている。平成18年8月福岡市で起きた幼児3人を死亡させた事故を契機に全国の公務員への飲酒運転に対する厳罰化の流れが加速したが、一方で懲戒解雇された公務員が「懲戒解雇は厳しすぎる」と訴えた裁判で「解雇は過酷で裁量権を逸脱している」との判決が出てきた。

【2010.10】安全を先取りし製品に取り込む

今から12、3年前、中部地方で悲しい事故が発生した。夏の暑い午後、ママと一緒に3、4歳の女の子がスーパーに買い物に出かけた。

【2010.08】撤退の時期を誤ってはならない

世にヒットする商品は多いが、その裏には数えきれない程の挫折がある。新規事業への参入しかり、折角良い企画と思って始めたものの途中で中止を余儀なくされたケースは枚挙に遑がない。人・物・金・時間をつぎ込んだものの当初の計画どおりに行かなくなった場合、経営者のとるべき道は、
1、もう少しの様子見
2、更なる投資
3、撤退
のいずれかである。

【2010.05】最悪時を想定した訓練を実施していますか

近年、高齢者や介護を必要としている人のグループホームでの火災が発生し社会問題化している。平成18年1月、長崎県大村市では7人、昨年3月には群馬県で10人、そして今年3月に札幌で起きた火災では7人が死亡した。

【2010.04】エラーを出来るだけ防ぐ

「人は人として生きていく上でエラーを完全に防ぐことは出来ない」。この言葉を人間工学の高名な先生から聞いたことがある。安全を追求する身にとっては皮肉であり、また人が避けることの出来ない宿痾でもある。

【2010.02】非定常時こそ細心の注意が必要

先日、知人がトラブルに巻き込まれた。水漏れ事故である。知人は5階建てマンションの1階に住んでいる。漏水の元は3階の住人であった。

【2009.12】リスクマネジメントに見るプロとアマとの違い

趣味の話で恐縮ですが、将棋の番組を良く見る。名人戦のようにBSで放映されていれば経過が気になるし、竜王戦のようにネットで逐次配信されていれば目が離せない。

【2009.10】五感を活用する

最近目にした記事に「認知症の予防・治療にアロマテラピー(芳香治療)が有効」とあった。アルツハイマーなどの認知症の治療薬は主として病気の進行を止める作用のものであり、服用による根治は難しく、また現在のところ予防法も確立されていない。

【2009.08】職場の安全は家庭から

「またしても!」であった。幼児2人が窓を締め切ったマイカーの中で息絶えていた。今年6月に新潟県で起きた「熱中症」による痛ましい事故である。東京へ遊びに行き、早朝に帰宅。幼児2人が寝ていたため車内に残して両親は部屋に入った。ぐっすり寝てしまい気がついたのは7時間後、雨上がりの車内はさながら蒸風呂状態だった。外気温が23度でも車中は50度に上がるという。密閉された空間の恐ろしさであった。

【2009.05】段取力は安全につながる

以前、保険会社に在籍中交通安全セミナーも実施していましたが、その中でよく引用していたのが「1・2・3運動」というものです。安全運転のポイントとして、「1割のスピードダウン、2倍の車間距離、3分早い出立」が大切ということですが、3つの中で特に重要と思うのが「3分早い出立」です。

【2009.04】熟練者ほど陥りやすいヒューマンエラー

今年2月に発覚した四国の病院での体外受精卵取り違えは大きな波紋を投げかけた。担当医師は今までに15年間で約1000例を取り扱っていたが、当時一人で取り扱っていたことと取り違えた時、他の受精卵とが混在する状況だったことが判明した。全くもって信じられない程の軽率さであった。この問題の背景としてまず考えなくてはならないことは病院の管理体制であり、取り扱いマニュアルの不備であり、また担当医師の注意力不足ということになるが、根本には「人の犯すミスにどう立ち向かうか?」というところに落ち着くのではないだろうか。一般に人はミスを犯す。ミスしない人はいない。

【2009.02】安全行動のスイッチを入れる

ここ1年の事故の中で最も痛ましかったのは昨年6月、杉並区の小学校で起きた天窓からの転落死である。安全であるべき小学校の授業時間中の出来事であった。昨年暮れに校長と女性教諭が書類送検され刑事上の責任が今後問われることになった。事故直後、建物設計者の意図もマスコミに流れたが、屋上に児童が立ち入らないことを前提に天窓を取り入れたことが判明した。従って、屋上に立ち入ることを許可した校長の責任は大きい。

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